2009年1月13日火曜日

資本主義は嫌いですか 竹森俊平 日本経済新聞出版社


序文
発生確率が予想できる危険を「リスク」といい、それが予想できない危険を「不確実性」という。企業家は「不確実性」の領域に踏み込むことによってのみ「利潤」を得られる。なぜなら確率予想のできる「リスク」だけであるならば、事業についての収入と生産費の期待値が計算できてしまうから。(フランク・ナイト)
「サブプライムローン」が実現した「空前の利潤」は、金融業が踏み込んだ「不確実性」の領域に棲息する計算のできない危険を引き受けることに対する「代償(プレミアム)」にすぎなかった。

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