2008年9月7日日曜日

ぐるなび 滝久雄☆


起業・ベンチャーに関する講演会を聞いてきました。

氷山の一角が水面に出ている。これを見て潜在需要を感じて起業する。それでは遅い。すでに兆候が現れたならば既存の起業がとっくに気がついている。
サラリーマン3年目で会社を辞めて渡米した。何でも体験しようと動き回った。そこで、意外なことを言われた。最近アメリカは光化学スモッグが問題になっているので鉄道網を発達させなければならない。対して日本は世界一鉄道が整備されていたことを知った。さらに、私鉄は一本の鉄道から周辺ビジネスで国鉄の10倍稼いでいた。逆に言うと国鉄は10分の1しか使えていなかった。そこで、駅をクリエイトしたいという点から始まった。

表通りのレストラン。何か食べたいねと言いながら表を歩き手ごろな店に入って食事をする。飲み会は店を良く知っている人が幹事だったし、普段は駅周辺の店で適当に飲んでいた。レストランは場所がすべてだった。表通りの1Fのレストランと裏通りの2F3Fのレストランでは地代が200万円以上違ってもおかしくない。

ぐるなびは「店を決めてから食べに行く」事前意思決定を行わせるという変化を起こした。
最初はリアルタイムの情報は高すぎて儲からなかった。駅の案内端末など技術と資金を蓄えたから持ちこたえられた。撤退も考えた。
そこでIT革命が起こる。通信コストが2桁下がった。
電話帳に載っているレストランは2500件。東京のレストランは10万件。魚はいっぱいいた。一気にレストランとの契約を広げた。しかし、氷山が頭を出せば必ず大企業が参入してくる。サイトのページを見やすくするために惜しまず投資をした。男性ばかりがインターネットをしているころに、ぐるなびは、女性も見に来るサイトとして注目されるようになった。
順調なときは落とし穴がある。突然解約が相次いだ時期があった。有志で寝ずに調査をする決死隊を編成し調べた。行過ぎた効率重視であった。具体的には、新規開拓の得意な営業が講口座を作るとすぐ問題解決が得意な営業に担当を替えていた。お客様には良いようだが人と人との絆が断ち切られたために解約されたいた。
問題が起きたらすぐに気がつくこと。気がついたらすぐに手を打つこと。これが、結果として一番痛みが少ないと思う。
撤退について。社長が言ったことについては絶対に前に進め続けなければいけない。ダメだと社長が確信したら何が何でも止めなくてはならない。確信するまではGOである。

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