2008年9月6日土曜日

フォーバル 大久保秀夫☆


起業、ベンチャー立上げに関する講演会を聞きに行きました。

社長の大久保氏はもともと起業など考えていなかった。弁護士試験を受けては落ちての末、とある会社に入った。総務部系の仕事を通じて、電話機ビジネスを思いついた。
当時は基本料+通話料+電話機のリース料を電電公社に支払っていた。その電話機のリースに目をつけたのである。当時は何の疑問も持たず、20,000円の電話機を毎月リース料を1,000払い続けていた。2年かからずに償還できるはずだが何年も気にせず支払い続けてた。さらに電電公社から借りるのが当たり前だと思っていた。法律上1台目は電電公社から、2台目以降は自由だったのに。そして、機能の多くついた機種をリースした。どんどん伸びた。・・・電電公社も看過できないようになると危機感を感じた社長は、同業他社をどんどん作った。社員は大反対だったが、仲間を増やすことで戦えるようになった。
その後、市外通話が高いことに不満を持った。ソフトバンクの孫社長と組んで一番安い通信会社を自動的に選ぶルーターを作る事を決めた。今まで市外通話はNTTのほぼ独占だったところを日本テレコムなどに自動的に振り分けられる仕組みである。2人はまだ30代と20代だった。(このことは孫氏の著作にも書かれている)金は西部グループの堤氏に半分出してもらい、残りの半分は堤氏の紹介で第一勧銀が貸してくれた。そのルーターをどう普及させるかが課題であった。33億円分100万台無料で配った。そして、自動的に売上が上がる日本テレコム等から利益の10%をもらった。
「モノは売るよりも貸したほうが、貸すよりも配ったほうが利益は大きい」
その後は国際電話をNYに集めてから安い通信会社に振り分ける方法で安くした。
IPフォンの品質を上げることで世界中7.5円/minにした。
何か儲かることはないかと探しても見つからない。不便なことを少しでも良くしたいと愚直にがんばることが結果利益をもたらすことがある。ただし、机上で100%ユーザーにメリットがある状態にして初めて60%くらいのシェアが取れる。完成度の低いビジネスモデルで絶対に成功はしない。

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