2008年7月23日水曜日

企業再生バイブル 立川昭吾 経済界


原材料昂騰、国内不況などが叫ばれ倒産の報道を聞かない日はありません。大企業、上場企業ですら倒産するのです。
中小企業の社長は自分の財産で信用を担保していることが多く、企業の倒産が一家離散などの最悪のシナリオになりかねません。その前に打てる手を打っておくことは沢山あると示しています。

2008年7月22日火曜日

経営論 宮内義彦 日経ビジネス文庫☆


経済活動への国の関与は最小にして民間に経済の主体を移し、できるだけ市場原理が貫徹できる形に作り上げること。新しい経営手法には、日本企業が一刻も早く導入した方がいいものと必ずしもそうでないものがある。時価会計や連結経営、内部統制、コーポレートガバナンスは世界共通言語です。
など様々な経営課題に関してかなり率直に書かれていました。
オリックスの水嶼さんから頂いた本です。大変勉強になりました。

2008年7月18日金曜日

静物画の秘密展 国立新美術館




風景画や人物画の背景だったモノに目を向けた静物画。質感は本物よりも本物らしく、さらに咲く季節の異なる花をひとつの過敏に重なることなく配置し豪華さを増す。
ヴァニタス(虚栄)という静物画のひとつの種類はモノに意味を付けることで栄枯盛衰、無常観をあらわす。モノとヒト、絵と注文主様々な関係性が静かに語りかけてきます。


ちなみに建物とてもすばらしいものでした。故黒川紀章氏の設計です。

2008年7月17日木曜日

別冊 図書館戦争Ⅰ 有川浩 アスキー・メディアワークス


別冊までは読むまいと思っていました。梅雨時で鬱陶しい日が続き、駅から家に帰る途中の本屋による機会が増え、買ってしまいました。言い訳です。甘甘なので手放しで褒めにくいのですが、久しぶり~と言う感じでした。

2008年7月16日水曜日

放課後 東野圭吾 講談社文庫


東野圭吾の良さがまだ分からなかったので、デビュー作を読んでみました。(眞鍋かをりさんに共感してみたいだけかもしれません。)見つけました、ミステリーの王道『密室』。言葉を伏せながら見せる。生々しさはありませんが、さわやかで楽しめました。

2008年7月15日火曜日

パラレルワールドラブストーリー 東野圭吾 講談社文庫


親友の女に横恋慕。鈍いわけではないが、本当に良い奴。・・・余計に心が痛いじゃない。
東野圭吾氏は芸能人(真鍋かをり)が騒いでいたので気になっていました。空気感は特に好きと言う感じではないのですが、主人公に入りやすい文章でした。

2008年7月14日月曜日

青年のための読書クラブ 桜庭一樹 新潮社


事件簿。おそらく有名な本なのだろうお話(恥ずかしながら私は知らないのですが)をモチーフに事件がおこる。そして『事の顛末』を記録する。
女子の生態は不可思議なり。

失速の内部要因~「顧客」は最重要の環境要因~

企業は過去から築き上げてきた商品やサービスの魅力により、現在の売り上げや利益を生み出すことができたが、事業の成功がしばらく続くと、企業は往々にして、

「なぜ顧客が自社の製品・サービスを購入するのか」という根本的な問いかけへの関心が薄れてしまう

そして、仕組みの効率化や生産性向上に関心が移ってしまう。これまで作り上げた「仕組み」や成功してきた「やり方」を前提に凝り固まってしまい、刻一刻と変化していく顧客のニーズを直視し、とらえることができなくなる。

企業の購買理由 PQDS Plice Quality Delivery Service
購買担当者の理由 自分の色を出す。好き・嫌い
個人 払う人・買う人・使う人

「企業の目的はひとつ。それは顧客の創造である。」P.F.ドラッガー

2008年7月13日日曜日

ZOKUDAM 森博嗣 光文社


工学部・水柿教授の解脱の流れでロボットモノかと思って読んでみました。確かにロボットは出てきます。ただ、あまり緊張感があるとは思えないばかりか実用的でない段階の話が続きます。人間模様が小説の真髄と思えばその通りなのでしょうけど。面白いですけど。

なぜ再成長することが難しいのか

低成長・低収益に陥った企業が財務面の改善やリストラを行って、財務体質を強化するだけでは、再び成長路線にのることは難しい。

勝ちパターン⇒ビジネスモデル化⇒効率化⇒「商品・サービス」の陳腐化・・・顧客の変化・収益性の減少

再成長のためにはマネジメントが環境変化を認識し、それに適応した仕組みに作り変え、実行しなければならない。

変化する経営環境への適応

2008年7月12日土曜日

工学部・水柿助教授の解脱 森博嗣 幻冬舎


本でもこう言うのか知りませんが、ジャケ買いしました。しかも、本文中指摘されてしまいましたが「解脱」を「解説」だと思っていました。本文主人公のエッセイ風小説。個性的な文章。ほのぼのとして、淡々とした生活。話の面白い人の雑談のようです。

企業の直面する経営環境

「見えない大陸」の出現に際し、見えるようになるためには、以下の4つの経済を把握し、使い分けられることが経営者には求められます。
1.ケインズ経済

有効需要創出(雇用創造)、マネーサプライ、金利操作で景気がよくなるとされていたが、ボーダーレス化の進展と共に当てはまらなくなっています。
2.ボーダーレス経済

物資、金が国境を越えて流入してくるため、たとえ景気が良くなっても失業率が改善されないまま、という現象が世界中で起きています。
3.サイバー経済

サイバースペースで商売を営む企業が、実社会で「時価」という評価を下さる時代です。
4.マルティプルズ経済

数式上の経済で全てを解明しようとする経済ですが、現在のところ人間の心理までは読めないようです。
国によって、これらへの対応度が異なります。グローバル経済への対応は主に、規制緩和、 国内経済問題へ対応、グローバルな貿易システムとの調和、国益を越えた消費者の選択等を含みます。サイバー経済への対応は、ベンチャー資本及び精神、エンジェル投資家、教育、移民対処等の要素を含みます。ただし、注意しなくてはならないのが、グローバル経済化(自由化)をしてからしか、サイバー経済への移行はありえないということです。

2008年7月11日金曜日

これから求められる経営戦略

成長要因の考え方が生み出す経営戦略論の移り変わり
市場戦略
1960年代●軍事用語の「戦略」が経営学に登場●この時点ではどの事業を選択するかの多角化の決定が中心
1970年代●企業の多角化が進展。多角化した事業をいかに管理するか(経営資源の配分)が重要に●PPM(ポートフォリオ・マネージメント)などが出現
競争戦略
1980年代●マイケル・ポーターが、競争に勝つ戦略論提唱①業界や市場(外部環境)の選択が重要②業界内ポジションをもとに、コストなどの何で差別化するか定めるべき③購買⇒製造⇒物流⇒販売などのバリューチェーン全体の管理で価値を生み出すという概念を出した。
1990年代●外部環境だけでなく、企業ごとの経営資源など内面の特質を考えるREV(リソースベースドビュー)の考え方登場。コアコンンピタンスなど企業能力を現す用語出現。●各企業の内部構造に踏み込んだ戦略が重要に●ビジョン重視●選択と集中と企業価値重視
戦略不在
1995年~2000年●IT・ネットバブル下の戦略混乱期●株主資本主義の台頭●選択と集中●金融工学・サービス化●経営品質とバランススコアカード
環境適応戦略
2000年~●顧客志向重視の経営●CSR経営●最適化・全体最適経営・イノベーションとプロフィットゾーンのマネジメント

パーフェクト・ブルー 宮部みゆき 新潮社


写真は創元推理文庫。
犬の一人称という点と宮部氏の単行本デビュー作ということで読んでみました。犬の一人称の気にならないことは驚きですね。

それなりに楽しく読めましたし、驚きの展開です。でもなんだか悲しい話でした。

2008年7月10日木曜日

あかんべい 宮部みゆき PHP研究所

写真は新潮文庫のものです。 時代劇風幽霊話ですが、怖いとか恐ろしいとかそんな風情の小説ではございません。もちろん多少は不快な部分もありますが、それよりも私には幸せな物語に感じられました。その訳は人物の人間味や涼やかさなのかなぁなんて思っています。おすすめの一冊です。

2008年7月9日水曜日

ホームレス中学生 田村裕 ワニブックス


話題の本、漫才コンビ麒麟の田村裕氏が書いたこの本を読んだ。タレント本は「佐賀のがばいばあちゃん」に続いて2冊目。
何より読ませるのは前半の文字通り「ホームレス中学生」時代の話だ。そこまでは息継ぎなしという感じだ。子供の感性と飾らない言葉で思わず吹き出してしまう。

後半は田村氏の成長とともに周囲の助けを受けてのサクセスストーリーとなる。(マイナスからややプラスへ)。

『お腹を空かせてもパンを盗まない』のはお母さんが好きだから。                       遵法の精神は罰則強化のみにあらず。

デフレは終わらない 上野泰也 東洋経済新報社


金利と為替の話は馴染みが薄く苦手でした。分かり易い本ではありませんが、著者の私見と解説が丁寧に説明されています。円とドル、ユーロの為替と各地域の政府と中央銀行の政策など新聞で興味を持てるようになりました。

2008年7月8日火曜日

佐賀のがばいばあちゃん 島田洋七 徳間書店☆


タレント本に手を出しました。これと劇団一人とホームレス中学生は読みたいと思っていました。結論、面白い。漫談を聴いているがごとく。そして時々ほろ苦い。新幹線に乗るくらいの時にはお勧めの軽さです。

2008年7月7日月曜日

アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎 東京創元社☆


本屋大賞1位と書店にあった「ゴールデンスランバー」新潮社を手に取ったのがきっかけで、僕の伊坂氏暦2冊目です。これを書くに当たって映画化されて既にDVDになっていることを知りました。一応リンクしてあります。今回のBGMはボブ・デュランです。僕はゴールデンスランバーよりも納まりが良かった気がします。(何様でしょうか?)「そうか、私は自覚している以上に脆いのだ。」「人というものは、行動すべき時に限って、億劫がるのかもしれない。」物事が起こりそれについて帰路や家で余韻がある。時には罪悪感や苛立ちだったりする。そして自分と出会う。そんなところが僕としては楽しかった。 「では、アヒルと鴨、どう違いますか?」

2008年7月6日日曜日

ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎 新潮社☆


全国書店員が選んだ いちばん売りたい本「2008年本屋大賞」の大賞作品。題名のゴールデンスランバーはビートルズの曲だそうですが、私は存じません。首相暗殺犯にでっち上げられる青柳。大きな力の中でもがき逃げる。ラストまで追われている…追っている?感じでもどかしくも読み進んでしまう。個人的には最後の納まりはムズムズしたままでしたが。本屋大賞ランキングゥ~はリンクしてあります。

2008年7月5日土曜日

阪急電車 有川浩 幻冬舎


殺伐とした通勤時間をはずすと電車は途端に個々の人間模様を浮き彫りにします。座っている人、立っている人、入ってくる人、降りる人、それぞれの人がそれぞれの人生を送っているのです。なぜ悲しそうなのか、なぜ周囲が見えないのか。ほんの短い路線なんですけどね。乗ったことも無い路線なのに車内に射す光すら懐かしいようでした。

2008年7月4日金曜日

ニンジャ出現! の情報に小学校が学校閉鎖 2008年6月27日

[米ニュージャージー州バーネガット 25日 AP] 「ニンジャが出現した」という目撃情報を受け25日、バーネガットの複数の小学校が一時閉鎖された。

忍者の正体は、キャンプ生活の指導員。黒い空手の道着にプラスチックの刀を持っていた。地元紙『theAsbury Park Press』が警察の話として報じたところによると、指導員は近くの中学校で行われた仮装大会に遅刻したところを目撃されたという。

25日午前9時過ぎに学校が閉鎖され、30分ほどで解除された。

くじらの彼 有川浩 角川書店


中学校の時だったか、高校の時だったか、たしかマガジンという漫画雑誌に「Boys Be・・・」というのがありました。ベタ甘の恋愛漫画で青少年の妄想に近いものだったと記憶していますがそれを思い起こさせました。と言うわけで、自衛隊系Boys Be・・・という付箋を貼ってしまいました。

2008年7月3日木曜日

台湾の男、愛情表現でキャンドル並べたら部屋が火災に

[台北 3日 ロイター] 台湾の男が当地郊外のホテルの部屋で、交際相手への愛情表現として複数のろうそくを「アイ・ラブ・ユー(愛している)」の形に並べて火をつけたところ、火災を引き起こしていたことが分かった。地元メディアが3日に報じた。

 報道によると、火災が起きたのは5月31日。男性がろうそくを点灯した40分後、あらためて2人で部屋に入ったところ、火災に気付いたという。

 英字紙チャイナ・ポストによると、男性はその後警察に逮捕され、治安を脅かした罪に問われた。

図書館戦争 図書館内乱 図書館革命 別冊図書館戦争Ⅰ レインツリーの国 有川浩 メディアワークス


言論の自由を守る為に闘う。文字通り闘う。武器を手に、飛び道具も使って闘う。静かな図書館や本屋は、血の匂いがするような場所ではないはずなのに。アンバランスだが納得して読める。でも恋愛モノです。ちなみに別冊はまだ読んでいません。レインツリーの国は本文中に出てくる本です。実際に存在させてしまうとは、と言うことで読んでしまいました。影響は受けていないつもりでしたが、私自身図書館の利用が増え、カモミールティーなどを嗜むようになってしまいました。影響されやすい性分のようです。


2008年7月2日水曜日

塩の街 海の底 空の中 有川浩 メディアワークス


自衛隊三部作。自衛隊恋愛モノ。塩の街がこの中では一番好きでした。男の名は秋庭、少女の名は真奈。塩害の街。塩害の恐ろしさとは対照的にどこか美しい。

インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国☆

 実はあんまり期待していなかったんです。ハリソン・フォードも歳をとりましたし、今更感もあったんです。
 でも、始まるとどんどん引き込まれてしまいました。時代背景が冷戦期だったり、出てくる車などがレトロだったりと三丁目の夕日のような落ち着く感じもあります。必ずハッピーエンドなんでしょっていう安心感もいいですね。謎自体はおまけみたいなものです。懐かしさを楽しんでみては如何でしょうか?

2008年7月1日火曜日

家庭用燃料電池☆

家庭用燃料電池が来年には実用化されるという。今後早急に、太陽光発電と合わせて勉強したいと思います。

夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 角川書店


電気ブラン。東京都台東区浅草にある神谷バーの創業者、神谷伝兵衛が作ったアルコール飲料。現在も合同酒精株式会社が醸造・販売を行っており、普通に購入できる。(Wikipedia)
夜歩き夜遊びは楽しいさ。先日何も知らずにこれに出てきた「偽電気ブラン」の電気ブランを家の近くのバーにわざわざ行って注文したら神谷バーに行くと瓶で売っててそこでしか飲めないとの事。残念だったなぁ~。一度は飲んでみたいです。それにしても森見氏は幸せな物語を作る。

2008年7月1日(火曜日)日本経済新聞

三協立山の前期最終赤字26億円 サッシ販売落ち込む
三協・立山ホールディングスは30日、2008年5月期の連結最終損益が26億円の赤字(前の期は3億円の黒字)になったようだと発表した。売上高は7%減の3,350億円と予測を50億円下回った。