2008年6月13日金曜日

日本と中国は理解しあえない 日下公人 石平 PHP


 営業戦略の立て方のようなハウツー本を読んでいると、SWOT分析という言葉が出てきます。自社のS=強み W=弱み O=機会 T=脅威を書き出し、分類して、例えば「強みを生かして機会をつかむ」方法を考えたりするのだそうです。機会、脅威は受け取る側の考え方でどちらにもとることができます。そして、直接関係なさそうなことも地球規模の経済環境を考えると機会や脅威に成り得たりするのかも知れません。
 前置きが長くなってしまいましたが、今年は北京オリンピックと言うことで中国関連の本が沢山出ています。中国を知っておく、勉強しておくチャンスかとも思いますのでこの本を手にとって見ました。
以下はすべて引用(抜粋)です。
・みんなが投資して市長の業績が上がって、今度は四川省の省長になった、あるいは北京の市長になった。しかしそのあと、いなくなった彼の約束は誰も守らない。・・・「借鶏下蛋」ニワトリを借りてきて卵を産ませる。ところが、そのうち「殺鶏取蛋」。卵を取ってニワトリも殺すようになりました。
・胡錦濤はあと5年したら退陣ですから、要するに5年以内に誰かを後継者に選ばないといけない。しかし、選挙制度もない。だから結局、権力闘争になるのです。・・・彼が何か手柄を立ててカリスマ指導者になる唯一のチャンスは台湾ではないでしょうか。・・・台湾を攻撃したら、おそらく中国共産党は国内問題を一時的に片付けることができます。

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