2008年6月6日金曜日

狐と狸の大統領 ロシアを見る目 小林和男 NHK出版


 近年《グローバル化》が叫ばれる。インターナショナルは国家が前提で、グローバルと言う言葉に国境が無くなったというニュアンスが含まれる。とは言え私の周りはさほどインターナショナルでもグローバルでもない。しかし、日本の経済は明らかに海外の影響を受けている。国内マーケットは価格が上げられない状態が続き、原材料は何倍にも上がった。
 今回読んだ本は、隣国の大国ロシアについての本です。日本とは領土問題があり、漁船の拿捕や「サハリン2」のガス田開発の工事中止など政治の不安定さと信用できない国民イメージが私にはありました。今回この本を読んで現実を冷静に色眼鏡をはずして見る必要を感じます。プーチン大統領に関する記述が多いですが、ロシア人という国民やロシア文化を見直すきっかけにもなるかもしれません。まだ、発展途上で日本ほど良い国では無いことは事実のようです。しかし、目を背け、問題を盾に無視することなく、隣国として上手に付き合わなければならないようです。
 著作内で紹介されていた書籍を書いておきます。
『プーチニズム~報道されないロシアの現実』NHK出版 
『国家の罠~外務省のラスプーチンと呼ばれて』新潮社刊 佐藤優元外務省分析官
『雷のち晴れ~日露外交七年間の真実』NHK出版 アレクサンドル・パノフ 元駐日大使

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