2009年7月7日火曜日

宵山万華鏡 森見登美彦 集英社☆


小さい頃僕は良く迷子になった。

何かに気をとられて立ち止まったり、近づいたり。

気が付くと独りぼっち。

急に不安になり、耳は自分の呼吸音と心音で満たされる。

探し回って何度も同じところを行ったり来たり。

ハグレタ方もハグレラレタ方もその場に縛られる。

お祭りはまさに迷子のメッカ。

京都祇園祭前日の宵山を舞台に多彩な模様を描き出す万華鏡。

「金魚が大きくなると鯉になる。鯉が大きくなれば何になる?」「知らん」

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