2008年12月18日木曜日

帰化日本人 だから解る日本人の美点・弱点 黄文雄+呉善花+石平 李白社 フォレスト出版 マスコミ


第一章 マスコミ
石:日本のマスコミは、とくに『朝日新聞』ですが、中国報道に関しては意図的に中国に潜在している諸問題を避けて、しかも中国のよい面をクローズアップして、それを大きく報道するんですね。中国共産党を賛美したい、中国共産党の肩をもちたいという政治的な意図が見え見えなんです。

黄:中国には日本のマスメディアに対する、管理、監督、現場指導の機構や人員があります。日本のマスメディアに対しては、24時間体制で、専門家がそれぞれのマスメディアを監督しているのです。気に食わない番組が出たらすぐに乗り込んで行って、こういう報道はしてはいけないと現場を指導し、公開謝罪させるか、裏のほうでこういうことはしないと約束させるということをやっています。

石:テレビではとくにNHKが中国賛美が目立ちます。中国製の冷凍餃子に毒薬が入っていて、大変な被害が出る事件がありましたね。これは明らかに「毒入り餃子事件」なわけですが、NHKはこの事件を「冷凍餃子事件」というタイトルで報道するんです。

黄:今の台湾のマスメディアの80パーセントが中国資本なんです。そのため、マスメディアでの言論は中国寄りでなければやれなくなってしまう。台湾の言論界が中国を美化するのはそのためです。

石:中国のジャーナリストの最大の仕事は共産党の宣伝をすることです。これをやらなければ、ジャーナリストの身分を剥奪されますからね。~~~それで次には、党から与えられた記事を書ける権限を自分の利権にするんです。おたくの企業を取り上げてあげますよとなれば、企業にはいい宣伝になりますから喜んでお金を払います。「人民日報」の記者だろうが、中央テレビ局の報道マンだろうが、そうやってお金を稼いでいるものは多いんですよ。

呉:その点では韓国もひどいものです。韓国の大手企業はどこにも、マスコミ取材を受ける部署があります。その部署では何をやるかというと、マスコミがおたくの会社についてこんな記事を書きたいといって取材にやってきたときに、そのお礼にということでマスコミになにがしかのお金を支払うんです。取材するほうがじゃなくて、取材された方がお礼をするんですよ。企業だけではなく、中央の行政機関にも、地方の行政機関にも同じようにマスコミを扱う部署があって、そのための予算がちゃんとあるそうです。

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