2008年12月27日土曜日

2008年12月19日金曜日

帰化日本人 だから解る日本人の美点・弱点 黄文雄+呉善花+石平 李白社 フォレスト出版 教育


呉:国連人種差別撤廃委員会(CRED)は2008年8月に、韓国は単一民族や血統を強調する教育をしているが、これは「人種差別につながるので、政府は適切な措置をとるべきだ」と勧告しています。パク・チョルヒ京仁教育大学教授は~~~「小学校の教科書には、民族文化の優秀性を強調するために他民族をけなす記述が多い。とくに、日本人は文化的に我々よりも劣等だと一貫して記述されている」

石:毛沢東が実際にやったのは近代教育ではなく反近代教育でした。もっと正確にいえば、毛沢東がやったのは何ら教育ではなく、個人的に自分の思想を植え付けるために教育を道具として使ったということです。~~~彼が一番いいたいことは、文字すら読めない無知なる農民が一番偉いということです。ようするに、彼が目指したのは愚民教育なんですよ。

黄:反日教育は中国や韓国では絶大な効果を生み出したわけですが、台湾の反日教育はあまり効果を生みませんでしたね。なぜかというと、学校で反日教育を受けても、家に帰ってから修正されるメカニズムがあるからです。親の世代が、我々の過去の経験からすれば、学校で教えていることは違うと修正していくんです。

石:日本の教育の問題点としては、伝統文化を教えないことを第一にあげたいと思います。次に、問題としたいのは、戦前に日本はいかに悪いことをしたかという観点の教育です。~~~まだあります。それは、世の中の厳しさというものを、ほとんど教えていないということです。~~~世界に対してなんて甘い幻想をもっているんだろうと感じることがたびたびです。最も典型的な幻想は、平和幻想でしょうね。もちろん、世界は平和であることが望ましい。しかし、若い人たちの間に支配的にあるのは、平和、平和と叫べば、あるいは念仏のように平和、平和と唱えれば、この世の中は平和になるという幻想なんですね。~~~他の国が攻めてきたらどうするんですか。この調子だと両手を上げて降伏する以外にないわけです。

このほかに、道徳、食事、風習、夢の章があります。

2008年12月18日木曜日

帰化日本人 だから解る日本人の美点・弱点 黄文雄+呉善花+石平 李白社 フォレスト出版 マスコミ


第一章 マスコミ
石:日本のマスコミは、とくに『朝日新聞』ですが、中国報道に関しては意図的に中国に潜在している諸問題を避けて、しかも中国のよい面をクローズアップして、それを大きく報道するんですね。中国共産党を賛美したい、中国共産党の肩をもちたいという政治的な意図が見え見えなんです。

黄:中国には日本のマスメディアに対する、管理、監督、現場指導の機構や人員があります。日本のマスメディアに対しては、24時間体制で、専門家がそれぞれのマスメディアを監督しているのです。気に食わない番組が出たらすぐに乗り込んで行って、こういう報道はしてはいけないと現場を指導し、公開謝罪させるか、裏のほうでこういうことはしないと約束させるということをやっています。

石:テレビではとくにNHKが中国賛美が目立ちます。中国製の冷凍餃子に毒薬が入っていて、大変な被害が出る事件がありましたね。これは明らかに「毒入り餃子事件」なわけですが、NHKはこの事件を「冷凍餃子事件」というタイトルで報道するんです。

黄:今の台湾のマスメディアの80パーセントが中国資本なんです。そのため、マスメディアでの言論は中国寄りでなければやれなくなってしまう。台湾の言論界が中国を美化するのはそのためです。

石:中国のジャーナリストの最大の仕事は共産党の宣伝をすることです。これをやらなければ、ジャーナリストの身分を剥奪されますからね。~~~それで次には、党から与えられた記事を書ける権限を自分の利権にするんです。おたくの企業を取り上げてあげますよとなれば、企業にはいい宣伝になりますから喜んでお金を払います。「人民日報」の記者だろうが、中央テレビ局の報道マンだろうが、そうやってお金を稼いでいるものは多いんですよ。

呉:その点では韓国もひどいものです。韓国の大手企業はどこにも、マスコミ取材を受ける部署があります。その部署では何をやるかというと、マスコミがおたくの会社についてこんな記事を書きたいといって取材にやってきたときに、そのお礼にということでマスコミになにがしかのお金を支払うんです。取材するほうがじゃなくて、取材された方がお礼をするんですよ。企業だけではなく、中央の行政機関にも、地方の行政機関にも同じようにマスコミを扱う部署があって、そのための予算がちゃんとあるそうです。

帰化日本人 だから解る日本人の美点・弱点 黄文雄+呉善花+石平 李白社 フォレスト出版



正月の賀詞交歓会で講師として来てくださる呉善花さんの著作です。
今回は少し紹介します。

黄文雄(こう・ぶんゆう)1938年台湾高雄州岡山郡(現在の高雄県岡山鎮)に生まれる。64年留学のために来日。早稲田大学商学部卒業後、明治大学大学院文学研究科博士前期過程修了。拓殖大学日本文化研究所客員教授。台湾独立建国連盟日本本部委員長。『中国の没落』がベストセラーとなり評論家へ転身。以後、日本を中心に活動し、94年には台湾ペンクラブ賞を受賞する。著者に『2008年の国難』『日中戦争は侵略ではなかった』『世界が仰天する中国人の野蛮』(共著)他多数有り。

呉善花(お・そんふぁ)1956年韓国生まれ。大東文化大学(英語学)卒業後、東京外国語大学他地域研究科修士課程(北米地域研究)終了。拓殖大学国際開発学部教授。韓国時代に4年間の軍隊経験有り。東京外大大学院時代に発表した韓国人ホステスに関する『スカートの風』が大ベストセラーに。他に『攘夷の韓国 開国の日本』(山本七平賞受賞)『「日帝」だけで歴史は語れない』『韓国倫理崩壊1998-2008』等多数有り。

石平(せき・へい)
1962年中国四川省成都生まれ。84年北京大学哲学部卒業。95年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。北京大学在学中に毛沢東洗脳教育から目覚め、その後中国民主化運動に没頭。89年の天安門事件をきっかけに祖国中国と「精神的に決別」。2002年「在日中国人」として評論活動に入る。著書に『私は「毛主席の小戦士」だった』『中国人だから見える日中の宿命』『中国の崩壊が始まった!』(共著)他多数有り。

2008年12月10日水曜日

親子で楽しむ はじめての論語塾 安岡定子 明治書院☆


素読と言うものをはじめてやりました。

先に先生が短めに音読したのに、ついてこちらも真似をして声を出すという読み方です。

題材は孔子の論語です。

声を出してみると気持ちがいいものでした。

子曰く、学びて時に之を習う、亦説ばしからずや。朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。人知らずして慍みず、亦君子ならずや。

2008年12月9日火曜日

新聞記事を並べたブログを再開しております☆

独断と偏見で掲載しており、

その基準に悩み休止しておりましたが、

結論が出ないまま様子見で再開でございます。

http://hamayaboy.blogspot.com/

フィッシュストーリー 伊坂幸太郎 新潮社



4つの短編小説集。
「動物園のエンジン」…「誰も信じてくれないんだけど。永沢さんが職員だった時から、動物たちの雰囲気がね、違うんだ。こんなに真っ暗な園内だけど、永沢さんが夜勤でいると明らかに違っていて」

「サクリファイス」…こもり様、生贄を選んで洞窟に閉じ込めると言う風習。

「フィッシュストーリー」…「私は正義の味方になりたかったんですよ」「親からね、そうやって育てられたんですよ」

「ポテチ」…「ただのボールが遠くに飛ぶだけのことですからね」「だって、ただのボールがあんなに遠くに」

さらにフィッシュストーリーより、
『僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない』
『僕の勇気が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと若さで、陽光の跳ね返った水面をさらに輝かせるだろう』

映画「ファイトクラブ」では、人体の各部位が一人称で語る詩が出ていた。
それと同じような小気味の良い詩が話を盛り上げる。

2008年12月4日木曜日

コマーシャライザーってご存知ですか?☆





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2008年社員旅行CEBU by hamayaboyさん




カンタンCM作成サイト コマーシャライザー






コマーシャライザーというCM風映像を作るサイトを教えてもらいました。
とても楽しいです。

2008年12月2日火曜日

Q&A 経営分析の実際 川口勉 日経文庫


ビジネス新書は持ち歩きに便利で実用的です。新書を好まない人も居るようですが、私は好きな方だと思います。

日本は法治国家ですから、一番必要で有利な知識は法律です。普遍的に人間は生き物ですから医学も有益です。そして、実際問題としてかかわりの深いのがお金に関する知識です。

財務諸表から何を読みたいかを目的別に示しています。「ヒト」「モノ」「カネ」と「意思決定」に関する章が置かれています。今更ですが、債権管理のシビアな時代です。逆に株で一儲けなあなたや、転職を検討しているあなたも無駄にならない知識です。

2008年12月1日月曜日

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹 富士見書房☆


今回の題材はドメスティック・バイオレンスです。

「なぎさ、なぎさは”ストックホルム症候群”って、聞いたことあるかい?」
「誘拐されたり人質にされた犯罪被害者が陥る心理状態のことなんだ。ストックホルムで実際に起こった事件からその名前がついたんだけどね……」「たとえば誘拐された被害者というものは、自由を奪われて、考えることも取り上げられて、そのまま狭い密室で犯人と何日も過ごすんだ……」「するとね、なぎさ。たとえば宗教団体や自己啓発セミナーや企業の新人研修も同じシステムなのだけれど、奪われた思考のために空っぽになった器に、新しいものがたっぷり隅々まで入ってしまうんだよ。宗教の教義やら新しい自分観やら企業への忠誠心がね……」「誘拐や人質事件の場合は、犯人への同情や忠誠心がそれに当たるんだ。長い間拘束されるほどに、被害者は救出された後までも犯人の味方となり、法廷でも彼らを庇う発言を繰り返す」

少女たちは戦っている。嘘という砂糖菓子の実弾を撃ち、生き残って大人になる為に少女たちは戦っている。

日本のどこにでもある、とても愛おしくなるような田舎の風景の中で。

砂糖菓子でできた弾丸では子供は世界と戦えない。