2008年10月8日水曜日

経済倫理=あなたは、なに主義? 橋本努 講談社選書メチエ


日本経済新聞に紹介されていた本です。
A.企業は、短期的には損失を被るとしても、あるいは社員に不利益を強いるとしても、長期的な視野に立って道徳的に行動すべきである。

B.経済政策や制度の理念として、「公正」と「秩序の安定・成長(全体の利益)」のいずれを優先する社会が望ましいだろうか。

C.企業が連帯的ないし家父長制的な組織を保持したい場合には、それを自由に認めるべきであろうか。それとも、どの企業であれ、組織内部において開かれた人間関係を構築すべきであろうか。

D.企業は、基本的には金儲け第一主義で行動してよいだろうか。それとも、社会全体の中に、倫理の一翼を担う存在として包摂されるべきであろうか。

この4点の質問にyes noで答えると自分が世間で言われるなに主義なのかがわかる。そして、この価値観をもとに現在起こっている事件や経済政策の賛否などを考えると一致したりしなかったりする。そこに自分の一貫性が図れる。すばらしい本と出会いました。お勧めの一冊です。

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