2008年8月31日日曜日

小島勇 日能研前社長

日能研と言えば、お世話になった方も多くいらっしゃると思いますが、中学校受験で有名な塾です。Nのマークの付いた鞄を町で見ることも少なくありません。

その日能研の小島前社長の「新規事業立ち上げ」についての講演を聴いてきました。
会社を作るなら、自分のビジネスを好きになれ。既存の同業他社の1.5倍以上働かなくてはいけないのだから、好きでなくてはやってられない。立ち上げてすぐの小さい会社ならば、経営者は頭を使ってうまくやろうとしてはいけない。まず、何でも体を使う。何でも自分でやる。少し大きくなったら頭を使う。もっと大きくなったら心を使う。
小さい会社のときは、ともかく従業員を大事にしなくてはいけない。愛さなくてはいけない。毎日送り迎えをしたり、食事をご馳走したり、旅行に行ったり。高い金は払えない、欲しいだけの人材も手に入らない。だから社長に心底惚れさせなくてはいけない。少し大きくなったら休みを増やすとか制度的に優遇することも必要。
コストをかけずに差別化を行う。日曜日は休まないで自分が働けばその分コストは増えない。だから日曜日に塾を休んだ子の家に訪問して、遅れないように教えてあげる。すると親は喜ぶし、子は休まなくなった。

お金ができたら奥さんではなく客に使わなくてはいけない。従業員に使わなくてはいけない。奥さんの生活レベルは一度上げると下げられない。少しでも駅の近くに教室を移す。内装やトイレをきれいにするなどにお金を使う。家を買うくらいなら社宅を建てていざとなったら売れるようにしたほうが良い。

言われてやるのは作業だから人に言われる前に相手の望むことをやったほうが良い。

時間を守れ、約束を守れ。(約束を守らないのは不渡りと同じ。信用の問題)

会社が小さいうちは社員の自宅にも行け。とことん知ろうとしろ。社員の誕生日や社員の奥さんの誕生日、結婚祝いに花を贈ったり、子供の誕生日におもちゃを贈った。初任給に孝行手当てとして少し現金をつけた。

生花をもらうことがある。必ず一緒に写真を撮ってお礼状に添える。

どうすれば周囲の人を喜ばせられるかを考え、行動し続ければ必ずお金は入ってくる。

大事なのは自分との約束を守らないと勝つことはできないと言うことだ。

0 件のコメント: