2009年6月30日火曜日

日本経済はV字回復する 長谷川慶太郎 李白社


1,これからも明らかにデフレの時代が続く。そうなれば当然、金融市場に大量の運用資金が流入するから金利は大幅に低下する。
2,デフレが長期化すれば低金利が定着するため、もはや数%の利息がつく金融商品などあり得ない。もし高い金利が付く金融商品が発売されたら、まず「詐欺」だと思って差し支えない。
3,となれば、投資先を求める余裕資金は安全確実な公共事業投資の原資(長期債)に向かう。この余裕資金こそが大規模な公共事業投資が進む理由である。詐欺まがいのサブプライム・ローンに懲りた面々は、当分確実にもうかる手段を考えていくのではないだろうか。
4,19世紀に経験した24年間のデフレの時期に、スエズ運河、パナマ運河、米国大陸を東西につなぐ3本の大陸横断鉄道、ロシアを東西に結ぶシベリア鉄道等々、すべて当時の低金利を活用した長期債を原資に建設されたのである。オバマ大統領が最近発表した高速鉄道網の整備、建設はまさに「歴史は繰り返す」という名言をそのまま地で行っていると言ってよいだろう。

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