2009年6月29日月曜日

尾身 茂氏 自治医科大学教授 インフルエンザについての講演 


直近40年を見ても、新しい感染症が毎年1つ位見つかっている。…大体人獣共通のものだ。

今回関西で学校閉鎖が広範囲で大げさだったのではないかという人が居るが学校閉鎖は必要である。

1918年のスペインインフルエンザのとき
セントルイスでは、映画館や学校などを閉鎖した。…流行が抑えられた。
フィラデルフィアはしなかった。…一気に流行した。
少し、広範囲に学校閉鎖を行うことは疫学的には常識である。

インフルエンザというのは風邪の一種である。ただし横綱クラス。
だから、特別に気をつけなくてはならない。

水際作戦は良かった。でも、水際作戦と同時に国内対策も行うべきだったが、後手に回った。

日本に入ってきたウィルスを調べると、『メキシコからアメリカにわたって入ってきた』のではなく、
それ以前に『メキシコから直接入ってきた』ものだと思われる。

感染症は曖昧に始まり、突然気づかされる。つまり、ほとんど基本的には手遅れ。
だから、大切なことは少し大げさに捉えた対策を早急に打つこと。

今回の新インフルエンザは長期戦がほぼ確実である。
また、感染力はUPするだろう。

世界への渡航はフェーズ6になった以上どこでも危険は同じであるので、仕事ならいくといい。
ただし、好んで人ごみには近づかないほうがよい。日本より外国が危険ということは無い。
同様に、まだ発症者が出ていない地域も危険度は同じである。

今後の対応としては、感染者が他の人に感染させないことしかない。
特に、子供と妊婦に染してはいけない。

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