2009年8月27日木曜日

2009年8月21日金曜日

アニマルスピリット 人間の心理がマクロ経済を動かす ジョージ・A・アカロフ /ロバート・J・シラー著 山形浩生訳 東洋経済新聞社 第1章 安心とその乗数


信頼というのはまさに、合理的な範疇を超えて信じるという意味である。

実際に、本当に誰かを信頼している人は、相手に関するある種の情報を無視したり、割引いたりして考えることも辞さないだろう。

自分が正しいと信じているものに従って行動するわけだ。

良い時期には、人々は信用する。思いつきで意思決定する。自分が成功すると直感的に思ってしまう。疑念を抱いてもそれは押さえつける。資産価値は高いし、まだ上昇中かもしれない。人々が信用し続ける限り、それが衝動的な行動なのかどうかははっきりしない。だが、安心が消えたら潮も引く。人々の意思決定の無根拠ぶりがあらわになってしまうのだ。

ケインズ乗数 政府が支出するお金はすべて、最終的には誰かの収入になる。そしてそれを受け取った側の人々は、その一部を消費する。受け取ったお金のどのくらいを使うかという比率は、限界消費性向(MPC)と呼ばれる。政府が最初に1ドル支出すると、その影響の累計は1+MPC+MPC2乗+MPC3乗+MPC4乗…となる。これは無限大にはならず、1/(1-MPC)となる。

安心乗数は、安心が1単位変化したときの所得の変化を示す。安心というものの定義や、それをどう計るかという問題があるが。
安心乗数の場合は、安心も収入も一巡ごとに変化を起こすところが消費支出の変化よりもおもしろい。

現在の危機に対応するにあたり政府に2つの目標がある。第一の目標は、経済を完全雇用に戻すための十分な金融政策と財政政策。
第二の目標は、信用について目標を設定すべきである。

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない  黒井勇人 新潮社


中卒、ニートだった青年が、母親の死を機に就職。プログラマーとして社会にでる。

就職活動は大変だったが何とか一つの会社で採用された。

その会社は、劣悪な管理のだらしない適当な会社だった。

管理がだらしないから楽か?そんなことは無い。

入社するや初日から頼れるものは己一人。

電車男形式で語られる2チャンネル本。

主人公一さん(途中からマ男)が成長するさま、気がつくと思い当たる

同僚の言動、行動。

ブラック会社で一番悪いのは経営者。分かっている分背筋が伸びます。