2009年3月13日金曜日

数字と人情 成果主義の落とし穴 清水佑三 PHP新書


数字に強い人、人情の厚い人、どちらも憧れる。両方兼ね備えればビジネスは苦労が軽減するだろうと思う。

経理や税理士は数字に強そうに見える。しかし、倉庫や事務所の様子を見て在庫状況や荷動きから数字を予測し出てきた数字と比べられる人こそ強い。もっと言うと、音楽を聴いて音が外れたと感じるように数字に違和感を感覚で感じられる人が数字に強い。

金の貸し借りはしてはいけないとよく言われる。金の切れ目が縁の切れ目だなどとよく聞く。しかし、人情を育むには、義理の貸し借りを積極的に行い続けることが良い。貧しい暮らしは人情を自然に育てる。

罪を憎んで人を憎まずとよく言われる。叱るときは行動を叱れ、人格を否定するように受け取られる叱り方はいけないと。しかし、功を讃えて人を讃えずで人は喜ぶだろうか。行動と人格は切り離せない。だから成果主義は行き詰まった。

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